事業計画

2023年度(令和5年度) 事業計画
グリーン成長社会「滋賀」への転換
~滋賀ならではのサステナブル経営の実現を目指して~

 米中新冷戦、長期化するロシアウクライナ問題とそれに端を発する資源エネルギー問題等多くの課題を抱えつつも、世界はいち早く「アフターコロナ時代」へと全速力で活動を再開している。日本においてもようやく「2類相当」から「5類」へ引き下げられ、社会経済活動の正常化が進みつつあるなか、滋賀経済同友会も新しい時代への転換に向け取り組みを加速すべき時が来た。
 滋賀は、国民的資産である「琵琶湖」という絶対的・象徴的な存在をいだき、他地域に先んじて環境への取り組みを実施し、その恩恵を享受し続けてきた。反面、我々にとって当たり前に存在するものとなり、価値・ポテンシャルを適切に評価し、かつ最大化する取り組みにまで至っていなかった。従来、自然環境は経済活動において当たり前に使える資源として利用されてきたが、「経済活動を支える重要な資本(自然資本)」として捉え、価値を高める取り組みが重要である。また、滋賀の企業で働く「人」や企業を支える「地域経済・社会」も、当たり前に存在するものではなく、重要な「資本」であると考える。それら資本の価値を高める取り組みを進め、有効活用していくことが企業価値創造・拡大へと繋がり、滋賀をグリーン成長社会へと転換し、サステナブル経営の実現へと導いてくれるものと考える。
 そこで、今年度は【グリーン成長社会「滋賀」への転換~滋賀ならではのサステナブル経営を目指して~】をテーマに活動していくこととする。
 滋賀は、「琵琶湖をはじめとする自然環境」や「環境意識の高い人材」、「歴史・文化・立地等の地域特性」といった多くの「資本」があり、それぞれが素晴らしいポテンシャルを有している。それを改めて自覚・自認するとともに、今年度は「未来への投資」目線で価値を更に高めるための活動を実践し、特に対話・研究からグリーン成長社会への転換に向けた実践的な活動へとトランジションする1年としたい。
 具体的な活動として、次世代にとって魅力ある持続可能な経済・社会の実現を目指し、中小企業が主体となる地域性の高い取り組みで、「稼げる仕組み」づくりを創造するため「人材」「環境」「地域経済・社会」を3つの柱に据えて下記研究会を立ち上げる。人への投資・人材育成を目指す「グリーン・リスキリング」、経済と環境・社会活動をつなぐ健全な循環社会を目指す「リジェネレーション」、グリーン成長へと繋がる「オープンイノベーション」に取り組んでいく。これら活動を通じて、「自然資本」のポテンシャルを大きく開花・飛躍させ、滋賀の経済・社会が持続的に発展することを目指していく。
 また、正副代表幹事が中心となり運営する「イニシアティブ会議」において、滋賀県等の行政や各ステークホルダーと連携した「(仮称)滋賀グリーン成長戦略会議(プラットフォーム)」設立に向けた準備会合をスタートさせる。

 

1.研究会活動

  ■ 滋賀未来人財研究会

     サステナブル経営実現のための「人材育成(グリーン・リスキリング)」「新たな人材育成プラットフォーム」に

     ついて研究・実践を目指す。

 

        ■ MLGsと私たち研究会

              2030年の持続可能社会への目標である琵琶湖を切り口とした「琵琶湖版のSDGs」のMLGs(マザーレイク

              ゴールズ)について、滋賀経済同友会の私たちに何ができるかを検討する。

              特に水問題に着目し、経済と環境・社会活動をつなぐ健全な循環の構築を目指す。

 

        ■ 未来の近江商人プロジェクト研究会

              オープンイノベーション実現のため、新たな近江商人ブランド構築や、滋賀のスタートアップを支える仕組みづくり

             を研究する。

 

2.正副代表幹事・イニシアティブ会議

        ■ 滋賀経済同友会 夏季セミナー  8月21日(月)

      今「議論が必要なテーマ」に絞り集中して討議を行う。

 

  ■ (仮称)滋賀グリーン成長戦略会議構築へ準備会合スタート

       滋賀経済同友会と行政(滋賀県)が連携した「(仮称)滋賀グリーン成長戦略会議 (プラットフォーム)」構築

              へ向け、専門機関を交えて議論の場をスタート。

 

  ■ 創立70周年記念事業検討

      5年後の創立70周年に向け組織面の構築や連携の仕組みづくり、

              第40回(2028年)全国経済同友会セミナー 滋賀開催の議論、検討を行う。

 

3.懇談例会

  夏季懇談例会(7月) 秋季懇談例会(10月) 忘年懇談例会(12月) 

  新春懇談例会(1月) 知事を交えての春季懇談例会(3月) 通常総会(5月)

 

4.正副代表幹事会

  正副代表幹事会の機能充実を図り、継続的・緊急的な課題について討議・検討する。

 

5.地域懇談会

  地域ごとに懇談会を開催し情報の共有化を図る。(6地域で開催、WEBも活用)  

  「湖北」「彦根」「中部(近江八幡・湖東・東近江)」「甲賀」「湖南」「大津・湖西」より近い距離で、

  議論に参加しやすい地域懇談会を目指す。

  また、地域が連携する懇談会も開催する。

 

6.報道機関懇談会

  報道関係者との懇談会を開催し情報の共有化を通じて、当会の広報活動に活かす。

 

7.交流会

  高島経済会、福井経済同友会との交流会を開催

  西日本経済同友会代表者会議へも参加

 

8.広域交流会

  全国経済同友会セミナー        2024年  4月 18・19日  福井市

  西日本経済同友会会員合同懇談会    2023年 11月  2・ 3日    徳島市

  関西財界セミナー           2024年  2月     初旬    京都市

 

9.啓発活動

  海外視察研修・国内視察研修

10.親睦活動

  ゴルフ同好会  同友会サロン

PAGETOP